ヤスナガコラム。

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【スピッツ】邦楽シーン史上、もっとも正体が見破れないロックバンド!?(1)

スピッツとかいう正体不明のロックバンド。

朝起きたときの自分と、夜眠る前の自分が全くの別人のような

それはまるで妖怪七変化のようで

掴めそうで、探れば探るたびに沼にハマっていく。

悪魔のような無邪気な笑顔で近づいてくる。

邦楽史上、もっとも正体が見破れないロックバンド。

 

スピッツについて語っていこうと思います!

 

スピッツに対する世間一般(正常な考え)のイメージ。

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「教科書にも載るような癒し系バンド。」

「チェリーと空も飛べるはずとロビンソンの人たち」

「ボーカルのマサムネさん?しか分からないなぁ」

「silentて流れたな!やっぱり好きだなぁ!」

 

おそらくみんなが思うスピッツに対するイメージは

こんな感じだと思います。

 

「どんな音楽を聴いてるの?」に対する「スピッツ

「カラオケで一曲目に歌う曲は_」に対する「スピッツ

 

アイスクリームでいうところのバニラみたいな存在である。

 

スピッツの世界は、どこか浮世の国。少なくとも観光できない。

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こちらはスピッツの初期の名曲「スパイダー」です。

いろいろ考察ができる楽曲の代表曲で

その件はネット上にも腐るほど転がっているので

あまり触れることはしませんが

MVを見ると分かると思いますが

純粋なラブソング、爽やかな世界ではないことが伺えると思います。

 

幼少期の僕は

クモ=自分で、いわゆるあまり好かれない存在が

高嶺の花=君を好きになって、追いかけていく

・・・みたいなほろ苦い楽曲なのかな、と思っていました。

 

でも、歌詞をよく聴いてみると

可愛い君を捕まえた、とっておきの嘘振りまいて。

黄金色の坂道で、加速したら二度と戻れないから。

力尽きたときはその時で、笑い飛ばしてよ。

 

純粋とは程遠そうなセリフが散りばめられています。

正攻法で、ストレートで君を射止めるのではなく

もっと深い(不快?)な方法で、結末を求めていそうな

主人公=クモの存在が見えてきそうです。

スピッツとクモの関係性、スピッツの世界の主人公?

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スピッツの世界には、多くのスパイダーたちがいるようです。

「名前をつけてやる」というアルバムのなかに

「プール」という曲があります。

この曲にもクモが登場します。

しかも君に会えたという歌詞の直後に登場します。

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2ndシングルの夏の魔物

こちらもクモのが登場します。

クモ本人は出てきませんが、彼らの住処が登場します。

しかし、安心できる場所ではなさそうで

濡れた蜘蛛の巣が光ってた、泣いているみたいに。

この楽曲は他にも、魚がいないドブ川や

殺してしまえばいいとも思ったけれど、など

おおよそ安心して、この場所にいられない

もしくはもうすぐ崩壊してしまう場所のような気がします。

 

それが自分の意思を持って壊してしまうのか。

それとも月日を経てもろくなって、壊れしまうのか。

はたまた一瞬で跡形もなく壊れてしまうのか。

 

正直、ここは聞き手の解釈次第。そしてその時のメンタル次第。

 

クモの象徴は糸。

とても脆いようで、力強く繋ぎ止めていく、その様を

スピッツの世界の一部分を成立させているように思えます。

決してまっすぐではない、歪んだ部分を含めて。

 

スピッツの正体が見破れない、純粋な世界ではない!?

ここまで読んでいただけた通りですが

スピッツというロックバンドは

決して純粋で混じり気ないの世界ではないことは確かだと思います。

アルバムごとに違う世界と、その世界に住む住人たち。

 

でも!!

 

作詞作曲している草野マサムネさん

「聴き手に自由に解釈してほしい」

との言葉を残しており

スパイダーを、絶対に君を捕まえたい

ストレートな主人公のラブソング!と解釈することもできます。

 

だから、スピッツの正体が見破れないのです。

 

<続く?>