今週のお題「忘れたいこと」
顔が「障がい者」と虐められたこと。
拝啓
エクアドルのコンプレックスを
僕に当てつけないでください。
現代社会の点数がよかった。確か92点だったと思う。
高校に入って、初めてのテストは
幸先のよいスタートのはずだった。
このことがきっかけで、クラスの女子から
精神的な攻撃が始まるとは、このときは思いもしなかった。
教室に入るたびに「きもい」と毎日浴びせられた。
最初は友達だった女の子も
次第に声をかけてくれなくなった。
明らかに避けるようになった。
まるでゾンビのように、いじめの感染が広まっていった。
友人たちに相談しても「スルーしろ」「被害妄想だ」と
いじられるばっかりで、まったく居場所がなかった。
一番思い出に残ってしまった言葉は
「顔が障がい者みたい(笑)」
高校2年の後半から、僕は学校へ行けなくなった。
このとき、体中を掻きむしる癖がついてしまい
僕の背中は一面真っ赤に染まってしまった。
高卒認定を取得した段階で、高校を中途退学した。
あれから、もう6年も経過しているけど
いまだに忘れられない、忘れることができない。
描けるはずだったものが、すべて台無しになった。
僕の青春。